
通常医療以外の医療のことを包括して代替医療と呼んでいます。
癌治療でいえば三大治療以外の治療方法があてはまります。
海外(アメリカ・イギリス・ドイツなど)では多くの方が選択する代替医療ですが日本では認知度が低く普及していません。
代替医療においては日本は後進国なのです。
ここでは、代替医療が日本で普及していない理由について解説します。
日本における代替医療のイメージ
代替医療に取り組む医師は数多くいらっしゃいます。
しかし、それ以上に代替医療に不信感を持つ医師が多いのが現在の日本です。
このような状況から、代替医療に対して「なんか怪しい…」というような印象を持つ方が多いのでしょう。
多くの医師が不信感を抱く理由は以下の3つだと思われます。
医師が不信感を抱く理由
・国に認められていない
・症例数が少ない
・エビデンスがない
【国に認められていない】
国に治療と して認められた保険診療ではないということで信頼感が低い。
効果がなければ保険診療として認められないのは事実でしょう、しかし保険診療でないから効果がないということではありません。
【症例数が少ない】
保険診療でなく診療を行う医師が少ない現状で症例数が少ないのは致し方ないことです。
【エビデンスがない】
症例が少なく、治療が困難な患者様が大半であることから結果を出しづらい。
代替医療が普及するためには取り組む医師が増え、症例が増えることが不可欠です。
※代替医療の中には「怪しい…」ものが存在するのも事実です。
代替医療は高額
代替医療は自由診療のカテゴリーにはいります。
このため医療費は全額自己負担となるため病院での支払いも高額になることが多いです。
「病院が儲かるから自由診療をやっている」
このように思われている方もいると思います。
これは違います
癌の種類・ステージなどによって異なりますが、三大治療の場合でも治療1回あたり(入院+通院)で100万円程度の費用が掛かっています。
治療費100万円→国民健康保険で自己負担額3割=30万円
自己負担30万円→高額療養費制度=10万円以下/月
このように窓口負担が減っているだけで、病院が受け取る費用=治療費ではないのです。
病院は自由診療を行うことで保険診療と比べて特別高額な医療費が得られるわけではないのです。
※保険診療でも「オプジーボ」などは1,000万円単位の費用がかかります。
まとめ
日本は代替医療の後進国です。
現在、日本で薬などが認められるためには数百億円の費用をかけ開発から10年以上の歳月がかかることもあります。
これだけの先行投資ができる会社でないと認可をとるのが難しいということです。
しかしながら、2人に1人は癌に罹患すると言われる時代。
日本も真剣に代替医療に目を向けなくてはならないのではないでしょうか。