
コロイドヨード療法は好転反応として治療の過程で以下のような症状がみられることがあります。
発熱・湿疹・下痢・腫れ
しかし、これらは一時的なもので時間とともに軽減されます。
ここでは、コロイドヨード療法でみられる好転反応について説明いたします。
コロイドヨード療法の好転反応
コロイドヨード療法は治療中に以下のような反応がみられることがあります。
《発熱》
がん細胞が破壊される際に発熱が生じることがあります。
0.5°~1°上昇しますが数日から2週間で落ち着きます。
《湿疹・下痢》
服用開始後数日で出現し、数日間続きます。排毒作用だと思われます。
比較的多くみられます。
《リンパの腫れ》
リンパ系がん(乳がん等)は服用後リンパが腫れ痛むことがある。
1週間程度で収まります。
《腫瘍マーカーの一時的上昇》
がん細胞が破壊されたときに一時的に上昇する事があります。
治療中には上記のさまざまな好転反応が起こることがあります。
全身的な発熱は、とくに注射による治療を行った際に、また、局所の疼痛はがんのある箇所で起こります。
しかしながら、これらの好転反応は一時的なもので、時間の経過とともに軽減・消失します。
腫瘍マーカー値の急激な上昇は、腫瘍細胞が一気にたくさんの数壊れた際に、がん細胞が持っている腫瘍マーカーが一気に放出され、これが血液の中に入ることで起こることによるもので、ときに値は一気に3倍から5倍上昇します。
コロイドヨードは体内での蓄積性もありません。
体内での作用時間は2時間であり、その後は尿とともに体外に排出されます。
そのため2時間おきの服用が望ましいですが、体内での蓄積性がなく、安全性が高いと言えます。
一方、抗がん剤は種類にもよりますが、体内から安全に排出されるのに2年程度が必要であると言われています。
好転反応とは
東洋医学では、瞑眩(めんげん)反応と言い、症状が良い方へ転ずる時に起こる一時的な身体の不調のことで、体内から毒素が抜ける過程で起こる一時的な不調です。
体が正常な状態に戻るために起こる、一時的に症状が悪化したような状態になることを言います。
※個人差はありますが、1~3日でおさまります。
好転反応の例
・だるさ ・頭痛 ・眠気 ・ほてり ・関節の痛み
・下痢 ・便秘 ・めまい ・かゆみ ・筋肉の痛み
・鼻水が出る ・汗が出る ・喉が渇く ・口内炎 ・湿疹
・身体のしびれ ・尿の色が濃くなる ・黒い便がでる
好転反応は次の4段階があると言われています。
第一段階《弛緩反応》
臓器や細胞から排出された毒素や老廃物が血流にのって全身に運ばれる
倦怠感、強い眠気、発熱、など
第二段階《過敏反応》
体の衰えていた機能が覚醒すること
痛み、かゆみ、炎症、便秘、下痢、など
第三段階《排泄反応》
皮膚からも血液中からも老廃物の排泄が活発になります。
吹き出物、発疹、目やに、尿量が増える、尿の匂いの変化
第四段階《回復反応》
血流が促されることで代謝が高まり、全身の機能や細胞が回復する
発熱、頭痛、吐き気、動悸 など
好転反応の症状があった場合は、以下のような対処法がおすすめです。
対処法
・水分をなるべく多めに摂る
・ぬるめのお湯にゆっくりと浸かる
・安静に過ごし十分に睡眠をとる
まとめ
コロイドヨード療法による治療の過程で好転反応が起こることがありますが、一時的なもので時間とともに軽減されます。
コロイドヨードの好転反応
発熱・湿疹・下痢・腫れ など
コロイドヨードの体内での作用時間は2時間であり、その後は尿とともに体外に排出されるため蓄積性がなく安全性も高いと言えます。